【日記】炊飯器調理の罠、あ紙やすり

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金曜日、角煮を食べたくなった。(ちなみに、角煮を漢字一文字に凝縮したものが”魚”であるのは一部界隈では有名だ。)
ので、今まで買ったことがなかった豚バラブロックを買って作ってみようと思ったのだ。

僕が贔屓にしている精肉店は土曜が特売日になっていて、いつも2週間分くらいのまとめ買いをして冷凍保存して小出しに調理している。
土曜日以外に訪れたことが1,2回くらいしかなく、特売日が普段と比較してどれくらい得させてもらっているのかは定かではないが、スーパーの商品と比較したときに段違いに安く売っていることはわかるのであまり気にしないようにしている。

来たる土曜日、雨が降っていた。車を持っておらず外出の時はロードバイクを主力とする僕としては、雨の日はめっぽう無力だ。
スマホで天気予報を見ると、日中と夜間が大雨、早朝と夕方頃は小雨か曇りの模様。
いつでも簡単に天気が確認できるのはありがたいことだが、雨の日に天気予報のサイトを複数見たとき同じ日なのにも関わらず曇りと雨の2つがばらけることが多くて悩ましい。(雨じゃない結果を探そうとして天気予報を数種類に目を通すことがある習性、時間がもったいないと思うがついやってしまう)

正午を過ぎても雨は弱まる気配を見せない。換気扇の隙間部分から雨音が室内にドコドコ入ってきて、イヤホンをしているときに貫通して耳に不意に侵入してくるその音は不安を与えてくる。
いつの間にか横になっていたら眠っていて、時刻は閉店2時間前になってしまっていた。幸い、雨は降っておらず時々小雨になるかならないかぐらいに落ち着いており、急いで出発することにした。

精肉店に着く。夕方ともあり売り切ってしまったのだろう、陳列されている肉の種類はさすがに少なくなっていた。豚バラブロックも例外なく棚には姿がなかった。
チャーハンをよく作るので豚ひき肉はマストとして、そのほかにも複数肉を選んで会計した。
ダメもとで豚バラブロックの在庫を聞いてみると、用意していただけるとのことで、海外産の豚バラブロック500グラムを購入する当初の目的を達成した。
初めてグラム数や産地の指定を聞かれて戸惑いを隠せなかったが、肉屋の客っぽいことを実践できてなんか良かった。安そうという理由で海外産を選択。
量を意識して観察する500グラムの肉は、ほぼトウモロコシのサイズだと覚える。豊穣の神様、トウモロコシの芯の体積に対する可食部の小ささは何とかならないんですか。
そして、国産は脂身が多めなのだという話を聞いた。為になるなあ。

帰って早速角煮の調理に取り掛かった。フライパンで焼き目をつけ、ささがきにしたごぼう、醤油砂糖酒と一緒に炊飯器に放り込むいわゆる炊飯器調理である。後でゆで卵も入れた。
豚バラを買うのもごぼうを買うのも角煮を作るのも炊飯器調理も初めてのことだったが、何とかなるもんである。調べたら大抵何でもわかるもん。
500グラムいっぺんに作ってしまおうということで水量が3合炊きより多くなってしまった。
炊飯ボタンを押してあとは完成を待つだけ!

ごはん炊けなくね?

1時間と数分後、炊飯器のアラームが鳴る。蓋を開けると、そこには角煮があった。
豚バラの量が多かったため最初に入れた水の量が多くなってしまい、炊飯時間内では煮詰まっていなかったので、出来上がった角煮は気持ち薄味だった。
タッパーなどは持ってないし、炊飯器が角煮に占領されている。
いつのものかわからない納豆についてくるからしを冷蔵庫で見つけたが、今回は使うのはやめておくことにした。

ごはんが炊けない。

薄味の角煮は、ごはんのない今回に関してはちょうどよかった。
脂身も柔らかく、たれと合わせて濃厚な味が噛むたびにあふれる。
赤身部分はしっかり目に火が入ったハードタイプに分類される仕上がりで、味見でやけどしてしまったため紙やすりのような舌触りを演出してくれた。
ゆで卵はうまい。

次回は冷凍ご飯を用意し、たれを煮詰めて正統派な濃い角煮でリベンジしたい。
炊飯器調理するとき、ごはんはどう用意するのが正解なんだろう。8月30日。

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